一連の流れを見て、そう思った次第。


震源地はこちらです。

https://note.com/kinghalo_dl/n/n939546088687

そもそもMPL以前にもMTGにはプロの形はあったのでプロ化に失敗という表現は語弊があると思います。

しかし、彼のいうプロおよび興行化が「大衆にパフォーマンスを観てもらい、お金を落としてもらったり広告塔になってもらう」ということであれば意味が通じるので、そのように解釈するものとします。


この記事、痛いくらい正しく核心をついていると思います。

特に「カードゲームは人々に観せるのに向いていない」というくだりは全面的に同意です。

観せるのには向いていない。だからMTGのプロリーグは失敗したのだということですね。

しかし、僕はそもそもカードゲームの競技プロは「観せる」ために存在するものではないのではないか?と思いました。



先ほどの記事ではカードゲームの欠点を挙げておりますが、では長所はなんでしょうか?

人によって様々な意見はあると思いますが、一つ僕の中ではっきりとしたものがあります。

「誰でも、最近始めた初心者でさえも、ルールさえ覚えれば上級者やプロとやりあえる。」

これです。

カードゲームはそこに札があれば誰とでも対戦が出来るものです。

誰が打ったって稲妻は3点ダメージですし、サイクロンで破壊できる魔法カードは1枚ですし、フェアリーライフで増えるマナは1つです。

誰であろうとカードゲームはプレイヤーとして楽しむことが出来ます。

そして、彼らプレイヤーにとって上級者やプロというのは体験であり、目標です。

上手い人や強い人と当たったという体験、勝つという目標を与えてくれる存在です。

多くの人はこれらの体験に興奮し、目標のためにより多くゲームをプレイしたいと望みます。

これこそがカードゲームの競技プロの在り方なのではないか?

私はそう思ったわけです。



そう考えたときに、MTGの以前のプロ制度というのは非常によく出来ていたと考えているんですよね。

誰でも参加できるのにプロも参加するグランプリ。

プロが集まるがグランプリやPTQで結果を残せば手の届く憧れの舞台プロツアー。

価値のあるプロを担保するプロポイント制度にプロプレイヤークラブ。

これらの制度に支えられたプロが、与えられた舞台で目標や体験を提供することによって成立していた。

それが旧来のMTGのプロ制度だったのではないでしょうか。

そして、これを層ごとに分断してしまったプロリーグという制度はやはりよくなかったのではないかと私は思ってしまうわけです。
(もっとも時代の流れはありますし、昨今の情勢を鑑みるとこの道しかなかったのかもしれませんが・・・)


まとめますと、

カードゲームの競技プロはプレイヤーのためのプロであり、観戦者のためのプロではない。すなわち、「観せる」ためのものではない。

と思いました。


もちろん、よりよく観せるようにする工夫はした方がいいし、多くの人に観て楽しんでもらった方が絶対にいいとは思いますが、本質的にはそういうことなんじゃないかと思いました。

プロが存在することの良さをみんなが楽しみ、そして良さが伝わってプレイ人口が増えるように願っております。

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